雨男は今日も雨に

Fate/Zero 第11話 『聖杯問答』感想




王としても聖杯答問をしに来たイスカンダル、セイバー、そしてギルガメッシュ。
酒を酌みつつ話す三人。

聖杯は我の所有物であると言うギルガメッシュ
ライダーはそれを奪うと宣言し、そして自身の願いを受肉であると宣言。
受肉してこそ征服の行いのすべてと

一方、セイバーは自身の過ごした歴史の救済が願いであると宣言すると
ギルとイスカンダルは怪訝そうな顔をする。

「よりにもよって祖国に身命をささげたのだとさぁ」ギルガメッシュは笑う

セイバーはそれでも人の生き方は民のためと語るが・・

「無欲な王なぞ飾り物にも劣るわい」

「王とは誰よりも強欲に誰よりも強笑し誰よりも激怒する。清濁を含めて人の臨界を極めたるもの。
そうあるからこそ臣下は王を羨望し王に魅せられる
一人一人の民草の心に我もまた王足らんと同型の灯が灯る」

「貴様は臣下を救うばかりで導くことをしなかった」

「王の欲の形を示すこともなく、道を見失った臣下を捨て置き
ただ一人ですまし顔のまま、小綺麗な理想とやらを思い漕がれていただけよ」

「ゆえに貴様は生粋の王ではない。
王という偶像に縛られていただけの小娘に過ぎん」

とイスカンダルは語る。
セイバーは自分の過去を思い出し、言葉を失っていく。

そこに大量のアサシンが乱入。イスカンダルはアサシンすら酒の席にいれようとするが
アサシンは手荒に拒否したためにイスカンダルは宝具を使用する
「王の軍勢」アイオニオン・ヘタイロイ

「王とは孤高なるやいなや」
セイバーとギリガメッシュは孤高であると感じるが、
イスカンダルは否定する。
周りは荒野となり、アイリはなぜ魔術師でないのに固有結界が使えるが
疑問を持つが・・
「我ら全員の心象であるからさ」

「見よ、我が無双の軍勢を、肉体は滅びその魂は英霊として世界にめしあげられて
それでもなお、余に忠義する伝説の勇者たち
彼らとの絆こそ我が至宝、我が王道
イスカンダルたる余が誇るアイオニオンヘタイロイなり」

王とは誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉

「すべての勇者の羨望を束ね、その道知るべとして立つものこそが王。
ゆえに王とは孤高にあらずその意思はすべての臣民の志の総算たるがゆえに」



大量の兵士を招いたイスカンダルはアサシンを倒すために蹂躙。
全員を倒しつくす。

「幕切れは興ざめだったな」イスカンダル

セイバーには王ではないと告げ、去っていく。
ギルガメッシュもセイバーを気に入り・・
「さらなるわが寵愛を値するかもなぁ」と言い、去っていく

アイリと二人になるセイバーは過去の円卓の騎士を思い出す。
人の気持ちが分からないと言われたこと・・・

前半の見せ場、聖杯答問。多少なりカットされましたが満足。
イスカンダルはかっこいい。
自分がいてこその王であると曲げないのはギルガメッシュと同じながら
彼は多くの人間に慕われる度量があったからこそ、王になれた。
多くの人が彼を王として慕ったからこそのあの宝具なんですなぁ

かっこいい・・・

ギルも気に入ったからこその今後があるわけですが・・
ただギルガメッシュの台詞カットが多かったなぁ
「手ずから殺す」は入れてほしかった

あと「褥に花を散らされる処女のような顔だった。実に我好みだ」も(笑)