ジャズと出会った青年
公式サイト1966年初夏。
高校一年生の西見薫は、父親の仕事の都合で横須賀からひとり
親戚のいる九州へ引っ越してきた。
それまで優等生で周囲に心を閉ざしがちな薫だったが
“札付きのワル”と恐れられる破天荒なクラスメイト・川渕千太郎との出会いが
彼を変えていく。
父親のもとを離れ、叔父のいる九州の高校へと転入した西見薫。
しかし転入初日、慣れない環境と周囲からの好奇の視線に耐えられず
薫は激しい吐き気を催してしまう。教室を飛び出し
あわてて学校の屋上へと向かう薫。しかしそこで彼を待っていたのは
川渕千太郎との出会いだった。公式より
「遠慮ない視線・・聞きなれない九州弁・・今まで一番派手なお出迎えだ・・」転校してきた西見薫は札付きの不良の噂を聞き
想像しただけでどこか吐き気を催すが、その時、クラス委員の迎に声をかけられ
落ち着きを戻す
「小学校の時から、転校を繰り返してきた。ふとしたきっかけで
心のバランスが取れなくなり、ちょっとしたストレスで吐く癖をつけてしまった
でも、ある時、俺は学校の中に自分を取り戻せる場所を見つけたんだ
そう・・・あの屋上にさえいけば」屋上にいたのは、がたいの良い青年。いきなりボケをかましますが
三年には目をつけられる様子・・
屋上のカギ、それはその三年が所持し、自由にはいけなかった
「おまえ・・そあん、カギ欲しかとか」「あ・・欲しい」そのがたいのいい青年は帽子を預け、三年の元へ行き
力づくでカギを奪い、10万でやると言って渡さず
雨が降り、教室に戻ったがたいのいい青年・それは噂の不良
川渕千太郎
「今日からお前はボンや・・よろしくな」金持ちということを聞き、妙なあだ名をつけた川渕に、西見はまたも
吐き気が・・川渕からカギを借り、屋上に向かうと川渕もついてくる
雨の中、傘をさして立つ二人
川渕は西見に興味津津、そして雨にうたれる川渕は西見にも
一片浴びてみいと、傘を奪うと、同時に土砂降りに・・
びしょぬれで戻ってきた二人でした・・
保健室で、着替えをすることにした二人
「これは・・・ジャズ」川渕の木の棒をリズミカルにうつ音を聞いて西見はつぶやく
そこで川渕は西見がクラシックをひけることを聞く
昔、船乗りだった父は留守気味だった。西見はピアノを引いていると
その寂しさを紛らわすことができていた。
居候の家では、子供がピアノを聞きたいと言ったのに
責任逃れ、それを西見は反論することなく
おばさんには家庭の非難を受けてしまう
迎律子は西見が川渕と仲良くしていることにうれしさを感じ
律子と川渕が幼馴染と聞き、そして下の名前で呼んでいることに
気付き、律子は西見も「薫さん」と呼ばれ、喜ぶ・・
レコード屋を聞くと、律子の家がレコード屋で
ピアノを引けると聞き、律子は地下室へ。そこにピアノと
ドラムと川渕がいたのだった
律子はピアノが弾けることを伝えるが川渕には、「おすましクラシック」と言われしまう
川渕はドラムの腕を披露する。その姿に西見は驚く
そして川渕はピアノがほとんどだめだった
「聞いてられないな・・こうだよ・・」「違う・・全然ダメだ・・」
「なんでだよ。ちゃんと引けてたはずだ」スウィングしとらん・・のっぺりしとって全然ジャズには聞こえんばい」「ねぇうちさぁ二人のセッション聞いてみたかぁ」「はぁ」二人
律子の言葉に川渕はセンスもないとなじり、二人は意地の張り合いに
そして川渕がひいた曲のレコードを買って帰った
西見は川渕のドラムが耳から離れず
「俺の大嫌いな坂道を軽々駆けおりていく
君にはその坂の先に何が見えているのか
それは俺が見たこともない景色なのか」どこかレトロ感が漂う作品でしたがおもしろかったです
ヒロインがこんなに魅力的に描かれているのは少ないと思う
正統派って感じで
西見のことを変えていくきっかえとしてのジャズとそして川渕
これからどうなっていくのか見ものです