ウェイバーの覚悟とアイリの思い
未だ、アイリスフィールの消息がつかめず、憔悴しきった表情で冬木市を探し回るセイバー。しかし切嗣はセイバーに見向きもしない。
一方、戦う意義を得た綺礼は、切嗣を待ち受ける。
第四次聖杯戦争の最後の一日が幕を開けようとしている。
そんな気配を感じ取ったウェイバーもまた、決意を固める。
公式印象に残った・・
「むしろどうだろう・・もうしばらくこのまま続けてほしいんだが」
「申し訳ないけど・・約束できません。無事また帰ってこれる保証はないんで」
「すると命がけなのかね。お前さん方は」
「はい」
「それがお前さんにとってどれだけ大切な事柄なのかわからんが
人生長生きした後で振り返ってみればな、命を計りにかけられるほどの事柄なんて
結局のところ、一つもありはせんものじゃよ・・・・」
マッケンジーさんに気付かれていたウェイバーだったが、彼の妻は逆に元気になっていたことで
彼ももう少しいてほしいと願う
「どこまでの愚かな男。お前が?切嗣を理解するですって?
片腹痛いわね。誰よりも彼とは程遠い男のくせに」
「なんだと・・」
「そうよ。切嗣にお前が見ぬけたとしても、その逆はありえないわ。あの人の精神にあるものを
言峰綺礼、お前は何一つ持ち合わせていないのだから。」
「認めよう。確かに私は空虚な人間だ。何一つ持ち合わせてなどいない」
「だが、そんな私と切嗣とがどう違う?あれほどの永きに亘り、何も駅もない戦いにばかり
身を投じて。ただ殺戮だけを繰り返してきた男が。あれほどの無軌道が、あれほどの徒労が
迷い人でなくて何なのだ」
「答えろ。衛宮切嗣は何を望んで聖杯を求める。ヤツが願望機に託す祈りとは何だ?」
「いいわ。教えてあげる。衛宮切嗣の悲願は人類の救済。あらゆる戦乱と流血の根絶。
恒久的世界平和よ」
「なんだ・・それは」
「おまえに解るはずもない。それがお前と彼との差。信念の有無よ。」
「闘争とは人間の本性だ。それを根絶すると言うなら人間を
根絶するのも同然だ。そもそも理想として成り立っていない。
まるで子供の戯言だ」
「だからこそ彼は、とうとう軌跡に縋るしかなくなったのよ。あの人は追い求めた理想のために
常に愛する人を切り捨てる決断を迫られてきた。そう切嗣は理想を追うには優しすぎる人
いずれ失うと分かっていても愛さずにはいられない」
「解ったよ・・よく解った。それが衛宮切嗣か。ついに得たぞ。戦う意義を
衛宮切嗣。お前の理想。目の前で聖杯もろとも撃ち砕いてやろう・・」
言峰とアイリの押し問答
「我がサーヴァントよ。ウェイバーベルベットが令呪をもって命ずる
ライダーよ。必ずや、最後までオマエが勝ち抜け。
重ねて令呪をもって命ずる。ライダーよ。必ずオマエが聖杯をつかめ
さらに重ねて令呪で命ずる。ライダーよ。世界を掴め。失敗なんて許さない。
さあ、これ僕はお前のマスターでも何でもない。もう行けよ。どこへなりともいっちまえ」
オマエなんて・・もう」
「もちろん、すぐにも征かせてもらうが・・あれだけ口喧しく命じた以上は、もちろん貴様も
見届ける覚悟であろう?全ての命令が遂げられるまでを」
「バ、バ、バカ野郎。あ、あのなぁ。おあこら、令呪ないんだぞ。マスターやめたんだぞ
なんでまだ僕を連れて行く?僕は・・・」
「マスターじゃないにせよ。余の朋友であることに違いはあるまい」
最後の戦いへと馳せ参じるライダーにウェイバーは令呪で助力で去ろうとするが・・
「あぁそう・・ここは聖杯の万能の願望機の中。がこの世の全ての嘆きを刈り取り、全ての苦悩を取り払う
叶える力が手に入る・・ 終わりはもうすぐそこまで・・来ているわ・・」
聖杯に取り込まれたアイリ・・最後は不敵な笑みを浮かべ・・・
今週じゃなかった来週か。あの回・・
各陣営が最後に向けて動き出した回でした
言峰も迷いは消え、ライダーとウェイバーは決意を重ね、切嗣も言峰に狙いを
さだめた
マッケンジーさんの部分カットだと思ってました。はい
ウェイバーは自分が思っている以上に人間に慕われているのに気付かない
それを表だって言ったのがライダーという存在だったと思いました。
言峰は初期の迷いはなんだったのっていうくらい。達観してきましたよ
22話か・・早いもんですね