見えているからつらく、触れれなくてもつらい
「泣きたいのはこっちだ・・・」
葉月が六花に近づこうとすると、
島尾(幽霊)が現れ邪魔をする毎日。
ある晩、葉月が六花を食事に誘うと、思いがけずいいムードに。
葉月に戸惑いながらも惹かれ始めている六花に
島尾(幽霊)は複雑な思いを抱く。
公式「店長が喜ぶことが分かったら、なんだってしたいのに」
「葉月君ってさ。そうとうチキンじゃない」
「いやいや行く手を阻む誰かさんのせいでしょ」
「何が」
「ここしばらくあんた最悪だって。」
「えー」
「いらつくなぁ。そういうの、俺と店長が話してると必ずやるあれ何
顔芸。失笑もんなんですけど。店長には澄ましたこと言ってたみてぇだけど
実際は粘着質なうぜぇ旦那」
「言いすぎだよ」
「いやそうでもない」
「普通だよ」
「どこが」
「結局行動が最悪なのはそっちじゃん。店長のそばにいこうとすると
しれっと後頭部が現れてその繰り返し。戦意喪失もするわ。
女房泣かせたあんたに邪魔する筋合い無いと思うよ。」
「その通りだね。でもなんて人生うまくはいかないもんさ
僕が言うと凄みが出るだろう。」
「つーか真実実はある。」
「今になって思うんだ。置き去りにした方とされた方。どっちが苦しいと思う・・・」
「これ(離婚届)姉さんに頼んで取ってきてもらった。
僕の部分のハンコはおしてある」
「へぇ」
「今の形にこだわる必要性もこの際ないと思うから」
「生で見るの始めてかも。」と届けを破る
「ちょ、ちょっと」
「私ね、島尾君のフラワーアレンジ。世界で一等好き。専門学校であなたの作品を
始めて見た日のこと今でも覚えてる。花を花らしく生けるってこういうことなんだなぁ
って思ったの。整いすぎて嘘くさい感じや、奇抜さばかりが目立つものとは違って
あなたが目指している様子は散るも枯れるも美しさを肯定してくれて、健やかなる時
やめる時、喜び、悲しみ、また貧しい時、女房なめんなよ。生きてるだけで丸儲け」
島尾が六花を案じて提示した離婚だったが・・・
六花に告白後、葉月と意外とうまくいきそうですが
根底からってなると、まだまだ時間はかかりそうです。
それでも六花が葉月に興味がわいた?印象なので
展開としては早いのかもしれないと感じました。