雨男は今日も雨に

　「猫物語(白)　つばさタイガー　其ノ伍」

巨大な虎の怪異・「荷虎」の正体をつきとめた翼は
一通の長い手紙をしたためる。それはいわば彼女の
もうひとつの人格である怪異・「ブラック羽川」
に向けてのものだった。
公式より



「阿良々木くんはいいの。私が私でなくなっても」

「だから、馬鹿な事を聞くなの羽川
　さっきお前も言ったじゃねぇか
　どうなろうと全部お前だよ。変わってもお前だ
　安心しろ。そこで変に甘やかしたりはしない
　いやな奴になったら嫌ってやる。悪いことしたら怒ってやる
　恨まれたらかばってやる。頭が悪くなったら・・
　まぁ僕が勉強を教えてやるし
　泣いたら慰めてやる」
　
「こんな風にやさしくなでてほしかった」

「ねぇ阿良々木くん。私は阿良々木くんが大好きだよ
　結婚を前提に付き合ってくれないかな」


「そっか。すっげぇ嬉しい。でもごめん。
　僕今好きな子・・いるんだ。」

「だよね、知ってる。その子のこと私より好き」
　うん
　あーあ、振られちゃった」

羽川さんが一歩前に踏み出した話で
なんか勇気がでそうな話でした。
阿良々木くんの登場が今までの話より
かっこよくでてきましたね。
欲情してることなく・・・

派手な戦闘がなくても
羽川の心の内が見えて
そしてそこから変わっていく様子だけでも
十分面白いもんですね。